良いタイトルだ

漫画家、川三番地がとても素晴らしい本を出した。
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「あしたのジョーに憧れて①」川三番地著(講談社)
川さんこと田中くんは、ちばてつや先生。私はその弟、あきお先生と手伝ったところは違うが、草野球で一緒のチームだったり、同じ青春時代を東京練馬の一角で過ごした。
田中くんは私より一つ年下の青森生まれ。そして、てつやプロにはもう一人秋田出身、一つ年上の倉田くん(味いちもんめ)もアシスタントを務めていた。私が岩手出身なので、同じ東北人として二人に好意を抱いていた。しかも、三人が似たような時期に新人賞を獲ったことで、私は良い仲間、良きライバルでありたいと、勝手に思っていた。
その後、それぞれ連載を始めるが、田中くんとは同じ七三太朗さんの原作を漫画にしていたので、何かと注目していた。会って飲む機会があれば「お互い、七三さんのためにがんばろう!」と語り合った。私の方は、道半ばでリタイアしてしまったが、彼は今だ七三さんとコンビを組み、ライフワークとなっている野球漫画を描き続けている。
そんな彼の描く、ちばプロ青春修行物語に、忘れかけていた漫画への情熱を思い出した。三十数年前、ちばプロでの漫画を描くテクニックの数々が語られるが、それはすべて、てつや先生が、そして描く漫画が大好きであるがこそのテクニックであったことを知る。私もあきお先生が大好きだったが、そこまではしなかったような気がして、軽い後悔と嫉妬を覚えた。それと同時に、濃く熱く漫画にのめりこむ時代を、近くで過ごせたことに誇りを感じた。
「あしたのジョーに憧れて」それにしても良いタイトルだ。彼の新たな代表作となるだろう。影ながら応援していきたいと思う。といっても、単行本を買うことくらいしかできないが・・・。
今回は5月に佃島で描いた、釣り船の絵です。
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「佃島にて」 ストラスモアF6+リブ、筆サイン極細
そういえば、てつや先生の「あしたのジョー」、あきお先生の「キャプテン」などファーストシーンが下町から始まるものが多い。私もスケッチは、山手よりも下町を描きたいほうだ。それは、お二人の影響が大きいからかもしれない。
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「佃島にて(パノラマ)」 フライングタイガー+筆サイン極細

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by hiro_dion0210 | 2015-07-11 23:57


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